Ruby道

Ruby Way 第2版 (Professional Ruby Series)

Ruby Way 第2版 (Professional Ruby Series)

Hal Fultonさんが書いた「The Ruby Way」の邦訳第2版を買った。Ruby関連書籍の出版ブームの第2期(英語圏では第1期?)、たぶん2001年ごろに初版が出た本だったように思う(2001年オリジナル、2002年に邦訳だった)。実はその初版の邦訳本をどこかで拾ってきて本棚にずっと眠らせてあった。今もまだどこかの段ボールに入って家のどこかにあるような気がするのだけど、まあそれはそれは。内容も古くなってるらしいし、第2版は1.9に対応して大幅加筆したというから。第2版の原書は2006年暮れ、邦訳第2版は2008年4月。まあ充分に新しい。

まだ第1章の「Rubyの概要」というのしか読んでないけど、非常におもしろくて勉強になる。たぶん初版が出た当時の状況を反映しているのだろけど、対象読者としてSmalltalkLispJavaC++などほかの言語からRubyってどんなもんだと思って調べてようとしている人に向かって書かれているっぽい。OOPのターミノロジや概念の整理から入り、細かな仕様、Ruby特有の振る舞いや考え方をマシンガンのように箇条書きでスパスパと説明するというスタイル。プログラミング初心者にはまったく不向きな構成なのだ。いきなりこの本を読まずに、まず「はじめてのRuby」を読んでおいて良かったなと思う。

他言語との比較でOOPの用語のゆれだとか、継承のモデルの話を整理してくれているところが、ぼくにはすごくおもしろい。

そういえば、Rubyの本といえば、まつもとさんが書いた最初の原典的な本の初版を2冊ぐらい持っている気がするんだけど、それもどこかの段ボールに入ってるか捨ててしまったような気がする。あの本、手にした当時はほとんど意味不明だったけど、今なら読めば何かおもしろく感じるんじゃないかという気もする。引越しのゴタゴタで本棚がなぁ。